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薔薇娼婦麗奈3



抱き上げた麗奈をそっと布団に降ろした。潤んだ瞳で、麗奈は俺を見上げる。不安そうに眉を寄せ、何かを訴えようと唇は半開きで少し震えている。俺は、麗奈の桜色の唇に最初は触れるだけの接吻をした。息が上がっているので、麗奈が息を整えようと口を開いたときに、もう一度俺は唇に触れる。そのまま、麗奈の口の中に舌を入れて彼女の舌を吸い上げる。悩ましげな声が上がってきたところで、唇を放すと、口と口との間に銀色の橋が架かる。
俺は上着を脱ぐために、麗奈から少し離れると、麗奈は期待と不安の入り交じった表情で、俺を見上げる。頬はほんのり上気していて、唇はてらてらとぬれている。
非常にそそられる顔だ。
薔薇娼婦だな。
麗奈の足を割るように、もう一度そっと覆い被さると俺は、本格的に麗奈の服を脱がし始めた。首筋から舐め始めて、赤い跡を肌に残しながら徐々に下に下がって行く。胸の膨らみの先端を舐めながら、左手で、空いているほうをもみだすとため息ではなく、快楽の声が麗奈から上がった。
「いや……止め……て」
ちから無い声が、俺の頭に降り注ぐ。
可愛いな。
「いや、いや」も、「してして」にきこえるのだから。
右手で、腰のあたりをなでながら、俺は口を放して麗奈の顔を見ながら言った。
「俺が、止めるわけないだろ?」
にやりと、笑った瞬間気分が高ぶっていたのか、麗奈の目から大粒の涙が零れ落ちる。なんだかイケナイことをしているみたいじゃないか。
俺は零れ落ちが涙を唇でぬぐうと、麗奈の耳元で優しくささやいた。
「どうした、麗奈?……どこか、つらかった?」
良いながらも左手は、胸を愛撫するのをやめない。
この俺が、つらいようにヤるわけないだろと思いながらも、処女相手には気をつかう。やっぱり、俺を忘れないでほしいから。
その他大勢のこれから出会うであろう男と同じに扱ってほしくないから。
それは、我が侭なのかな……。
耳元に息がかかって、麗奈はびくっと体を震わせて首を振った。
「……なんでもありません……申し訳ありません、お客様に気を遣っていただくなんて」
ここまで来て、自分の立場を忘れられない麗奈が哀れだった。
俺が客であることを意識しながら、何かに耐えているようだ。耐えるといっても、何に耐えてるんだ?
はっきりいって、俺は良い男だ。世界一の良い男といっても過言じゃないだろう。俺より良い男という奴に会ってみたいものだ。
そんな俺が、嫌がられる理由として考えられることは二つ。一つは麗奈がぶ男が好きであるということだ。俺みたいな顔の良い男は生理的に受け付けないタイプがこれに当たる。もう一つが、……こちらのほうが確率的には高いのだが、好きな男がいてそいつと別れてきたってところだ。俺みたいな良い男でも女の恋愛感情には勝てない。
きっと、この娘も好きな男に抱かれるのを夢見ていたのに、家の事情で売り飛ばされて不特定多数に商品として扱われるこれからの運命に泣けてきたのではなかろうか。
「麗奈、俺のことは和哉って呼んで……」
「でも、……」
「いいから、間違ってほかの男の名前呼ばないで……」
軽く頬にキスをすると、麗奈は驚いたように俺を見る。
ああ、やっぱり。
誰なんだろうな、麗奈を夢中にさせた男は。
「大事にするよ、麗奈」
麗奈の耳元で、甘い声でささやく。
馬鹿みたいだ、俺。
花魁に、恋人のようにささやいたりして。
俺以外にも抱かれて、守ってやれないのに。
どうして、この娘にだけそんな事を言ってしまったのか分からないまま麗奈の唇に触れる。
そこから、また徐々に下に降りていき、さっき舐めたのとは反対側の胸の膨らみを口に含んだ。
ついに、へそのあたりまで下がってくると、俺は隠されていた下半身の着物をすべて剥ぎ取った。丘陵のしたの割れ目をそっと指でなで上げるとしっとりと、濡れているのが分かった。
「ああっ……やめて、……そこ、いや」
麗奈の哀願を無視して、俺は徐々に指を奥に進める。湿った音が、部屋に響くと麗奈は羞恥に頬を染めて、顔を両手で覆った。
「気持ちいい?麗奈……」
俺の声も少し熱い。
「そんな……真顔で、……聞かないでよ」
俺は、中心の穴の中に指を進めた。更に湿った音がくちゅくちゅと響き渡る。その度に愛液があふれ出てきて俺の手を濡らす。
「こんなに感じてるんだ」
俺は麗奈から手を放して、麗奈の目の前にしたたかに濡れた右手を見せながら、その指を俺は、わざと舌を出して舐めあげる。
「や……んっ」
「気持ちいときは言ってくれないと、そんなに嫌がってたら俺、止めちゃうよ?いいの?」
俺が途中で止めるわけないだろ。
俺は、もう一度麗奈に触れて動かす指を早める。
「ああっ……いい、気持ち……いいから……お願い……や……っ止めないで……」
俺は、にやりと微笑むと、良く言えたご褒美に麗奈の頬に軽く音を立ててキスをした。
もう、麗奈は引き返せないところまで来ているのが嫌でも分かる。
それに、俺に抱かれるのも嫌ではないようだ。
ま、あたりまえと言えばあたり前か。
俺は、麗奈の愛液があふれ出ている場所を舌で舐め始めた。その上についているつぼみを舐めあげると、麗奈はたまらないのか気持ちよさそうに声を上げる。半分悲鳴のようだ。
「ああっ……はあぁんっ……ああぁぁっ……ふっ……も、もう……イキそう」
「いいよ、麗奈、イッても」
俺は、舐めるのを止めて指にかえて、つぼみを時折はじくように指を動かした。俺の口はしきりに麗奈の胸の先端に愛撫を与えている。
「イッちゃう……ああっ……和哉……イッちゃう……イクうぅぅ!……っ」
麗奈からは、あふれるほど愛液があふれてきて、俺の指が食われそうなほど内壁が収縮し始める。
「……あああぁっ……ああっ……あっ」
麗奈の体が、一度大きく弓ぞりになって大きく震え上がるとやがて、ぐったりと麗奈は体を横たえた。
俺は意識が朦朧としている、麗奈の唇にやさしく口付けした。
一度だけ、快楽に埋もれた意識の中で俺の名前を無理矢理にでも呼んでくれたから。
たった、それだけのことなのにものすごく嬉しいのは、何でだろうか。



つづく














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